手広い移動販売の餃子屋さん | くうねり庵(ほぼ閉鎖状態)

手広い移動販売の餃子屋さん

 餃子のこと話してるブログはないかと思って検索していたら、こちらに、雨の中餃子売ってる車の写真があってびっくりしました。これ、東京全域をぐるぐるまわってる「蘊蓄の多い餃子屋さん」じゃないですか。このブログの人は埼玉に住んでるって書いてある。埼玉方面でもやってるの?相変わらず手広いわね。

 白いバンに提灯さげて、餃子、餃子、肉餃子、野菜餃子、カレー餃子、キムチ餃子…って竿竹売りの節回しで売り歩いてる餃子屋さんです。売り文句をよく聞いていると「研究を重ねた皮が…」とかなんとか、ぶつぶつ蘊蓄を述べているので、個人的には蘊蓄の多い餃子屋さんと呼んでます。

 以下は一昨年の日記に書いたものです。

 日が暮れてから、餃子の移動販売車が来た。
「餃子~、餃子。カレー餃子、キムチ餃子、いろいろ取りそろえております。月に一度くらいしかまわってこられません」
こんな売り文句をスピーカーで流しながら売りに来る餃子屋さんだ。

 月に一度というのはウソではなくて、ほんとにたまにしか来ない。普段はどこらへんをまわっているのだろう。餃子の移動販売なんてめずらしいなぁと思いつつ一度も買ってみたことがない。テレビ見てるとか、夕食の準備をしてるとか、手がはなせない時に回ってくるから外に出て見たことさえない。

 今日はたまたま何もしていなかったから、様子を見に行くことにした。どうやら家のすぐ近くに停車して売ってるようだ。

 謎の餃子屋さんは、白いバンの後ろのハッチを跳ね上げて、赤い提灯を下げて営業中だった。メニューを見ると、野菜餃子、肉餃子、カレー餃子、キムチ餃子、ゴボウ餃子とあり、12個で 500円と書かれている。この安さは魅力だけれど、一種類で 12個はちょっと多いかな。

「カレーとゴボウを半々でお願いできますか?」

そう聞いてみたら、

「餃子は匂いに癖があります。同じフライパンで一緒には焼けません」

と、あっさり断られてしまった。じゃあ別のフライパンで焼いてよと言いそうになったけど、めんどくさいのでやめておいた。

 ゴボウ餃子は売り切れだというので、カレー餃子を買ってみた。店のおじさんの言うことには、カレー餃子はクサナギ君の好物だとか。クサナギ君って SMAP の? ほんとうなのだろうか。

 カレー餃子はさっそく夕食のおかずになった。
 うーん、不味くはない。
 不味くはないけど、これは餃子じゃないねって感じだった。
 肉ばっかりのドライカレーを餃子の皮で包んで焼いたみたいな感じ。普通の餃子にしとけばよかったかな。
 でも、普通の餃子なら自作したほうが 256倍くらい美味しいような気がするし。

 車には「マスコミでも紹介されました」というような張り紙もしてあった。
 マスコミで紹介されたのならネット上でも…と思い「餃子移動販売カレー餃子」のキーワードで検索してみたら、いろんな人が「餃子~、餃子(竿だけ売りのメロディーで)」などと日記に記していた。どう考えても同じ店(もしくは同じ系列の店)としか思えない。支店があるとも思いにくいので、オジサンがひとりで東京近郊を売り歩いているんだと思う。

 本当にいろんな人が話題にしているのに、買ってみたとか、美味しかったと書いてる人が少ないのがちょっぴりトホホな感じ(注:2002年現在の話です。今はしらん)。これだけ広範囲で売り歩いて話題を作ってるのはスゴイし安いのも嬉しいけど、月に一度しかまわってこない店じゃ、ほしいときに買えないのよね。

 ↑を書いた時、葛西(江戸川区)に住んでました。その後、葛飾区に引っ越してきたら、やっぱりいるんですよ、この餃子屋さん。知人が中野でも見たと言ってました。蘊蓄が多いわりに皮なんか市販のとどう違うのかよくわかんないのがお茶目です。個人的には味には感心しなかったけど、あの安さは魅力かもね。

 おっ、こちらのブログでも同じ餃子屋の話をしてるぞ。12個500円は高いって書いてある! そういえばスーパーで売ってるチルド餃子のたぐいは、安いときは200円くらいかなあ。目の前で焼いてるのに誤魔化されて 500円なら安いとか思ったわたくしが甘かったか(笑)

 国立にもいる!というトラックバックをもらいました。ほんとに手広いなー。この餃子屋さん。ちなみにロバのパン屋さんは見たことないです。代わりにこっちのほうには大学堂というアイスクリーム屋が来ます。アイスクリームアイスクリームアイスクリーィィムゥと歌いながら。大学堂は車一台じゃなくて沢山持ってるらしいです。総元締め(?)がもとミュージシャンで、坂上次郎に曲だか詞だかを提供したこともあるらしいです。もちろん大学堂のテーマ曲も自作自演。